金属部品加工メーカーE社 設計開発部

多品種小ロットオーダーにおける生産性向上プロジェクトに暗雲が…思いもよらない組み合わせで、課題が一気に解決!金属のプロが出した提案とは?

金属加工メーカーのE社では、十数台の加工機を駆使して、このところオーダーが増えている多品種小ロット生産に対応するべく、生産性の向上を推進していた。

課題

生産性向上プロジェクトに課題が…、高速加工だと砥石の目詰まりがひどくて…

生産性の向上に向け、プロジェクトを立ち上げた設計開発部は、早速その対応にあたることにしました。具体的には現在よりも高速で加工するための可能性を探ることでした。

まず、プロジェクトチームは高性能の新しい加工設備の調査を行いました。しかし、結果は想定外のものでした。というのも莫大な初期導入費用が掛かり、加えてE社では多品種小ロットの生産が中心である為に、すべての製品を1つの設備で賄うことは難しいこと、導入できたとしても製品毎の治工具が必要である、管理が品雑になるなど、投資に対して思ったほどの改善効果が得られにくいことが予想されたのです。そこでプロジェクトチームは既存の設備を活かした形での工程改善の方法を検討することにしました。

「これならいけるのでは!」と期待していた解決策に、新たな問題が露呈して…

この結果を受け、プロジェクトリーダーのS氏は、以前、展示会で見学し、その効果が気になっていたウルトラファインバブル(以下、UFB)の情報を集めることにしました。

「UFBを搭載した工作機械がJIMTOFに出展されていて、説明員の話では、既存の工作機に簡単に後付け、設置できるタイプがあると言っていたのを思いだし、自社の機械に取り付けられれば良いなと、考えていました」(S氏)

しかし、UFB発生装置は運転に伴いクーラント温度が徐々に上昇するため、後付けではチラーも必要になることがわかりました。仮に、メインで使用する5台の加工機械に絞ってUFBの導入を検討したとしても、UFB5台分の購入費用やチラーの費用と設置場所の問題など、越えなければいけない壁があり、なかなか導入に踏み切ることができませんでした。

課題のポイント

  • 生産性向上にあたり、高速加工を期待したが砥石の目詰まりの頻度が増え、生産性が低下

  • 期待したUFB設置も、チラーが必須でそのコストや設置スペースという新たな課題が

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